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【Jクラブで働く卒業生】サッカースクールコーチとしての働き方<FC町田ゼルビア 境力太さん>

JAPANサッカーカレッジ卒業後、Jリーグクラブで活躍する卒業生を紹介します!

今回は、【FC町田ゼルビア/町田ゼルビアスポーツクラブ:普及部フットボールスクールコーチ】として働く、コーチ・審判専攻科卒業生の境力太さんにお話を伺いました。

 

境さんのサッカーキャリア

2020年3月 神奈川県/海老名高校 卒業

2020年4月 JAPANサッカーカレッジ コーチ・審判専攻科 入学

2022年3月 JAPANサッカーカレッジ コーチ・審判専攻科 卒業

2022シーズン – 2023シーズン 湘南ベルマーレ サッカースクールコーチ

2024シーズン – FC町田ゼルビア フットボールスクールコーチ

 

JSC卒業後から現在に至るまでの経歴は?

JSC卒業後は、湘南ベルマーレでサッカースクールのコーチとして採用いただきました。午前は地域の学校訪問などの活動、午後はサッカースクールをしていました。

 

2シーズンをベルマーレで経験し、アカデミーコーチやフロントスタッフともキャリアについていろいろと話をしていました。当時ご相談させていただいていたアカデミーコーチにご紹介いただき、現職に至ります。

 

現在のお仕事の内容は?

平日の午前中は、地域の小学校や保育園の巡回サッカー教室に行っています。巡回サッカー教室が終わった後は、事務所に戻ってきてメールやアプリを使用して事務作業を行い、午後はスクールで指導しています。スクールは日によって2コマか3コマで、大体19時か20時くらいに終了します。

 

土日は、スクールでの指導の他に、他クラブとのスクール交流戦や地域クラブとの交流戦、クラブパートナー関連のイベント、地域のお祭りでゼルビアのブースを出したりサッカー教室を行ったりすることもあります。

 

トップチームのホームゲームの時には、“修練場”というキックターゲットやシュートスピードの測定が無料でできるブースを開設して、来場者の方に楽しんでいただいています。

 

これまでのお仕事で、印象に残っている出来事は?

ベルマーレ所属時には、スクールの6年生の卒業のタイミングで、トップチームのホームゲーム前に前座試合を行ったのですが、その時にゴール裏サポーターが歌ってくれた応援歌は鳥肌が立つほど興奮しました。この時に、Jリーグのホームゲームには、こどもにも大人にも大きな影響を与える力があると改めて実感しました。

ゼルビアでももちろん同じです。
こどもたちとゴール裏で応援しながら観戦するイベントを行いましたが、やはり現地で見るサッカーの興奮やゴールした時の喜びは格別でした。我を忘れて飛び跳ねて喜びました。

 

移動や拘束時間など、多少、一般的な会社員とは違うので、最初は大変な部分もありますが、子どもたちと一緒にピッチに立てるこの仕事にとてもやりがいを感じています

 

お給料やお休みなど、現在の待遇は?

今はFC町田ゼルビアに所属して2年目になりますが、1年目から社員契約で採用していただきました。給与などは明言できませんが、大学を卒業して働いている高校の同級生たちと、そこまで違いはないです。基本的には年に一度、昇給する機会があります。

 

お休みは毎週火曜日と、日曜日が時々休みになるので、月に6~8日くらいのお休みがあります。

 

昨シーズンは前所属のベルマーレがある平塚から町田まで通い、今は少し近くに引っ越しましたが、交通費も支給していただけるのでそこも大変ありがたいです。

 

JSCでの学びが活かされていると感じることは?

私が学生だった時がちょうどコロナ禍で、例年よりも、子どもたちを相手にした実習ができませんでした。通常であれば、アルビレックス新潟のサッカースクール実習や、地域の子どもたち向けのサッカー教室など、年間で多く経験できるはずだったのですが、2年間の在籍中に経験できたのは数回でした。

現在の学生はそのチャンスがたくさんあると思うので、羨ましくも感じますし、その経験をしっかり吸収してほしいなと思います。

 

2年生からは、JSCの内部のサッカーチームにアシスタントコーチとして帯同する実習が始まり、選手への声がけ方法や、トレーニングメニューなど、今もサッカースクールで活用できることを学べたと思います。

 

 

 

また、学べたこととは違うのですが、JSCに進学したことによって、サッカー界での人脈は広がったと思います。今も、他のクラブで働いている先輩や後輩、同期に、積極的に連絡を取っています。サッカー業界では、クラブを横断したつながりがすごく大事だと、クラブを移籍して実感するようにもなりました。

 

JSC在学中のインターンシップや就職活動について

JSCに入学してすぐに、学科の先生との面談で、卒業後の就職希望を伝える機会がありました。私はもともと生まれが福岡なので福岡のクラブ、戦術面で興味を持っていた京都のクラブ、あとは長く生活していた関東圏のクラブで希望を伝えました。サッカーコーチのキャリアの最初から、より大きなクラブでたくさんの方から吸収したいという気持ちがあり、給料や地域よりも所属カテゴリを重視していました。

 

2年生になってから、複数のJクラブからインターンシップの話が学校を通してあり、インターンシップの先に採用の可能性があった湘南ベルマーレにインターンシップに行きました。インターンシップは2年次の10月末から11月頭にかけて2週間程度で、最初は手探りの部分もありましたが、実際のプロの指導の現場を見て、自分からコミュニケーションを取って殻を破っていくことが大切と思い、子どもたちとたくさん話すようにしました。子どもと実際に触れ合うリアルをここで感じられたと思います。また、プロクラブのコーチを相手に指導実践を行い、フィードバックをもらえたことも非常に貴重な経験でした。

 

その後、12月25日のクリスマスの日に、担任の先生を通じてベルマーレから内定の連絡をいただきました。

 

今後のキャリアビジョンは?

指導者を目指し始めたころは、子どもの成長曲線に合わせての指導を経験し、トップチームのコーチになりたい気持ちが強かったと思います。

 

ベルマーレに入って、実際のJクラブにはチームをサポートするいろんな職種があることを実感しました。もちろん職種としては元々知っていましたが、実際に一緒に働く場面でその仕事内容などに触れたことで、興味がわいてきました。今は、フロントスタッフにも非常に興味があります。

 

サッカーコーチとしてキャリアをスタートして、今感じているのは、自分はすごくクラブ愛・帰属意識が人一倍強いのかなということです。サッカーの普及・育成において、サッカーコーチの役割の重要性を理解したうえで、今は「もっとクラブを知ってもらいたい!」と思っています。

 

地域のみなさんにサッカーを知ってもらう、クラブを知ってもらうこと、普及の“ゼロ(0)からイチ(1)”を生み出す活動にすごく意義を感じています。サッカーを知ってもらう、クラブを知ってもらうことが、サッカーの普及・育成にとっての最初の一歩として大事なんだと思うようになり、フロントスタッフにも興味を持つようになりました。

 

ゼルビアは、J2からJ1に昇格したときに、サッカースクール生が300人くらい増えました。まだまだ伸びしろ、可能性はあると思っています。

 

後輩へのメッセージ

実際にサッカークラブで働いてみて、自分も周りも、“子どもが好き”、“人が好き”という人が多く、一番大切なことだと実感しています。

 

サッカーが好き、子どもが好き、人が好き、という気持ちを常に持ち続けていってほしいです。

 

JSC入学を検討している方へメッセージ

JSCほど、実際にJクラブを実習やインターンシップで体験しながら学べる環境はなかなかないと思います。サッカー業界に就職する前から、サッカー関連のつながり・人脈ができるこの環境は、今後のキャリアアップにもつながります

 

サッカー業界は広いようで狭い部分もあるので、「JSC卒業」ということで、ほとんどのクラブにつながりができます。いつかみなさんとも一緒に仕事ができれば、嬉しく思います。

 

 

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